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STEM教育(ステムきょういく)とは?

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こんにちは、Moccoです。
いろいろと英語の頭文字をとった単語がたくさん出てきて難しいですね。

STEMとは、S:Science、T:Technology、E:Engineering、M:Mathematics
の頭文字を取った言葉で、科学・技術・工学・数学の教育分野を総称した言葉です。
STEM教育はこれら4つの学問の教育に力を注ぎ、IT社会とグローバル社会に適応した国際競争力を持った人材を多く生み出そうとする、21世紀型の教育システムです。

しかし、単に「科学技術」や「IT技術」に秀でた人材を生み出すということにとどまりません。STEM教育の根底には「自分で学び、自分で理解していくこと」があります。すなわち自発性、創造性、判断力、問題解決力といった諸々の能力を高めていくということです。それを可能とするのが、ITでありコンピューターでありテクノロジーです。

現代はこのような技術を利用することで、「子どもが自分で学び取る」ことが可能な時代になりました。子どもの頃からタブレットに触れる、パソコンでプログラミングをする、ロボットを組み立てるなどの経験の中で成長し、より専門性の高い人材を増やすこと、国際社会および労働市場において価値の高い人材を生み出すことがSTEM教育の本質といえます。

自発的に学ぶ、自分で理解する、自分で発見していく、それがやがて独自の創造性(クリエイティビティ)にもつながります。そういう意味でSTEMにArt(芸術)という言葉も加えて「STEAM」とする場合もあります。

アメリカやシンガポール、インドなどでは何年も前から導入され、国主導の教育カリキュラムとして実践されており、小さい頃からパソコンを使う、タブレットを使う、研究用のロボットを組み立てる、さらにプログラミングの授業を導入するなど、ITや先端技術に触れることが可能な環境や施設が整いつつあります。

一方、日本でのSTEM教育は、海外に比べるとかなり遅れているのが現状です。
文科省は2016年4月に「小学校でのプログラミング授業の必修化を検討する」と発表しました。そして、やっと2020年度から導入されます。

しかし、文部科学省が何もしていないわけではなく全国200校以上のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の支援、科学の甲子園や国際科学技術コンテストをはじめ、グローバルサイエンスキャンパス(GSC)、次世代科学者育成プログラム、中高生の科学研究実践活動推進プログラムなどの推進を行っています。

また、民間レベルでは、プログラミング教室、ものづくり教室(こどもに人気のロボットの組み立て、プログラミング)、科学実験教室など多種多様な企業が活発に展開しています。

子どもにプログラミングをさせるなんて「まだ早い」と考える親御さんもいるかもしれません。しかし、ブロックを使って創造力を養ったり、タブレットで簡単な操作をさせたりと、小さいうちからできることもたくさんあります。

ここで重要なことは、子どもが「自分で学ぶ能力を養う」ということです。自分で触れて、自分で操作して、自分で考えること。

そのような能力を育むことで創造力や独創性を開花させ、日本だけでなく世界で活躍する人材として成長することも期待できるのではないでしょうか。